健康ヲタクの優良日記

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【Avengers : Endgame】タイムトラベルをなかったことにしてみた【FanFiction】【考察】

ネタバレ含む可能性あるので注意お願いいたします。

アベンジャーズが失った人々を取り戻すために過去から拝借してきたストーンなどを元あった場所に戻す過程でいかにキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが頑張ったかについて考えてみました。
また、ストーン等返却後、ペギーと再会するに至ったスティーブの顛末も。

Endgameがタイムトラベル使わなかったらどうなってたかのようなことではないです。

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「まずは…」

ティーブは手始めにアズガルドにタイムトラベルをした。ソーが2013年のアズガルドから拝借してきたムジョルニアを当時のソーに返さなければならないからだ。この件に関しては想定より簡単だった。ソーのお母さん、フリッガがきっと手助けをしてくれると、ソーはスティーブに伝えていたからだ。スティーブはひとまずフリッガの元へ向かった。

ティーブが向かったアズガルドはなにか騒がしいようだった。ソーとロケットはどうやってエーテルを手に入れたのだろうなどと考えを巡らせだが、今は必要ないことに気づいた。スティーブが向かった部屋の中には今まさに2019年に戻ろうとしているソーとロケット、そしてフリッガがいた。スティーブは頃合いを見て部屋に入った。
「突然申し訳ございません。スティーブ・ロジャースと申します。ソーのお母様、エーテルとソーのハンマーを返しに参りました。それで…」
「全てを言う必要はありません。承知いたしました。あとは私に任せてください。」
「ありがとうございます、お母様。ソーはお母様の助言を受けて彼自身の人生を歩みだしたようです。」
「それはそれはよかったわ。教えてくれてありがとう、スティーブ。あなたもよ。」
「はい。お気遣いうれしく思います。それではまだやるべきことは山ほど残っておりますので。」
「そうですね。お気をつけて。」
「ありがとうございます。失礼します。」

〜〜

ティーブはヴォーミアに向かう。ナターシャの魂と交換したソウルストーンを戻すために。ソウルストーンを戻したらナターシャは生き返るのではないか。だが、それは叶わなかった。永遠の交換と言うのは本当だったのだ。スティーブは悲しみのまま、次の目的地へ向かった。

ティーブは次に2014年の惑星モラグへ向かった。タイムトラベルした先ではまだクイルが気を失っていた。スティーブはクイルを彼の宇宙船に戻し、気絶しているうちにオーブを戻すという算段だった。スティーブは宮殿に向かった。

オーブが置かれていた祭壇がある部屋は、元々なにもなかったかのように静かだった。スティーブはパワーストーンをオーブに戻し、祭壇に置いた。すると、オーブは浮き上がり、その周りを結界が取り囲んだ。スティーブがあと少しでも手を引き抜くが遅れていたらスティーブの片手はなくなっていたかもしれなかった。間一髪のところだった。これでクイルの意識が戻り、再びCome and Get Your Loveを口ずさみながらオーブを盗みにくれば一件落着だ。

〜〜

トニーがあの時、なにを考えてどういう思いを持ってスナップしたかについては、スティーブには知る由もなかった。しかし、彼はトニーが全て上手くいくようにするにはどうすればいいかということは分かっていると信じていた。

あのアベンジャーズ本部があった場所を襲撃したサノスとその軍隊は一瞬にして塵となって灰となって消えた。
ガモーラは気がつくと目の前にネビュラが倒れていた。なにがあったのかは思い出せないが、サノスが探していたインフィニティー・ストーン6つのうちの1つ、パワーストーンの在り処が分かったという知らせを聞いていたことは覚えていた。

ガモーラはネビュラとともにパワーストーンがある場所が惑星モラグだと知った。ガモーラの背後で光の柱とともにサノスが現れた。サノスは惑星モラグに自分の"大いなる計画"の要となるインフィニティー・ストーンの1つがあることを知った。ネビュラに、ロナン共にとパワーストーンの元へ差し向ける命令を出した。
「はい、お父様」ネビュラは膝をついて父に頭を下げる。
ガモーラはロナンが嫌がるかもしれないということを伝えた。
「断るならそれでいい。殺すだけだ。あいつは執着のあまり、目が曇っている。」
ガモーラにはサノスがなにかを知っているような思いを瞳の奥に感じた。今後なにが起こるか、自分の運命を全て分かっているかのような。

〜〜

舞台は2012年に移る。トニーとスコットがスペースストーンを奪う時に起こした問題についてはよく知っていた。それを解決する方法についてはソーの助言もありスティーブなりに考えがあった。

アベンジャーズタワー内では、エレベーターに乗ってロキを確保したソーやトニーたちが降りてきた。ピアースがトニーたちにスペースストーンを渡すよう説得している。すると、トニーが突然苦しみ出し倒れ込んだ。彼が持っていたスーツケースはひとりでに動き出した。それを警備員が拾い上げ外に持ち出そうとしているのが見えた。と思ったら、突然消えた!いや、消えたのではない。階段を降りてきたハルクが扉越しに彼を吹き飛ばしたのだった。警備員がもっていたスーツケースも手から離れ、中から青く光る四角い物体が飛び出した。それを拾い上げたのはロキだった。次の瞬間、ロキは消えてしまった!

ロキが移動してきた先にいたのは、全てを知ったような顔をしたスティーブだった。スティーブはソーの助言でロキがどこに行ったのかを知っていたのだ。ロキと心が通じ合った現在のソーだからこそわかることだった。ここで争っても無駄だと悟ったロキは潔く降参し、スティーブと共に地球へ再び戻ってきた。

同じ頃、地球。アベンジャーズタワーではキャプテン・アメリカが14階でロキを見つけたという通信を発していた。ロビーの騒ぎでソーやトニーにはこの通信が届いていなかったが、エレベーター内のストライクチームとシットウェルには届いていた。彼らはセプターを受け取ったキャプテンはロキが変装した姿だったことやキャプテンがヒドラ側に寝返ってはいないことを全て悟った(と錯覚した)。ロキ捜索に出たラムロウは1階の吹き抜けで倒れているキャプテンを発見した。側にはセプターが置かれていた。気絶しているキャプテンはヘルメットを着用していたため、彼らはこのキャプテンは本物だと判断した。ロキがなぜセプターを持ち去らなかったのかは不思議だったが、ストライクチームとシットウェルは自分たちの任務を怪しまれないようにするためキャプテンを置き去りにし、セプターを再びスーツケースに戻すとその場を去った。

ロキやスペースストーンを失い、なすすべもなく途方にくれていたソー、トニー。一仕事終えたナターシャ、クリント。意識が戻ったスティーブ。そして元の姿に戻って服を調達したブルースの6人は当初予定していた店に向かった。
「さあ、ランチでも行こうか近くにシャワルマが美味しい店があるんだ。勝利のお祝いにパーっといこうじゃないか!」
口ではそう言っていたトニーも食事中は一言も発さず、まるでお通夜のような雰囲気だった。コンコン、という音が聞こえた。外を見るスティーブの目に入ってきたのは、スーツケースをもったロキだった。ソーは稲妻の速さでロキを押さえ込み、トニーはスーツケースの中身を確認した。中には青く光りを放っているスペースストーンがあった。全ては丸く収まったようだったのだ。

〜〜

マインドストーンとロキを元あった場所に戻したスティーブが次に向かったのは、ニューヨークのサンクタムにいるエンシェント・ワンの元であった。
「遅くなって申し訳ございません。お借りしていたタイムストーンをお返しに伺いました。」
「待っていましたよ。全て上手く行ったようですね。ブルースを信じた甲斐がありました。」
「本当に助かりました。これで世界が守られたのならよかったです。」
「あなたもやり直しますか、スティーブ。」
「いえいえ、私はあとひとつやり残していることがあるのでこれで失礼いたします。」
「全てやり遂げるまであなたに世界の運命は託しました、スティーブ。気をつけて。」

〜〜

スペースストーンを残したスティーブが向かった先は1970年のニュジャージー州、リーハイ基地。トニーがハワード・ポッツに扮して盗み出した四次元キューブを元の場所に戻すためだ。スティーブは顔がバレないように変装して潜入に成功した。四次元キューブの元あった場所へ向かう。すると、自分の今の力を身につけさせてくれたハワード・スタークと、絶大な信頼を置いている仲間であり最大の親友のトニー・スタークが目の前を通り過ぎた。スティーブの中に悲しみや感謝のような複雑な気持ちが込み上がってきたが、グッと押し殺して彼が今やるべきことにより一層集中することにした。スティーブは四次元キューブが厳重に保管してあった場所へ行き、元あった場所へ置くと、トニーが焼ききった跡は仕方がなかったのでそのままにしておいた。

スティーブ・ロジャースはやり切ったのだ。インフィニティー・ストーンを元あった場所に戻したのだ。これでインフィニティー・ストーンが作り出した時間の流れは元に戻ったはずだ。
ティーブは現在に戻ろうとスーツを操作しようとした。

ティーブはある人物の顔、最愛のペギーの顔を思い出す。この基地で見かけたペギーの顔が忘れられない。スティーブの頭の中にふと、ある考えが浮かんだ。自分の人生を歩んでみてもいいんじゃないか。1943年にキャプテン・アメリカとして戦いに参加してから今までずっとアメリカのために、世界のために戦ってきた。憎きヒドラを相手にした時もあれば、宇宙全体を脅かす強大な敵とその軍隊と対峙した時もあった。失った人々も取り戻し、敵として戦ってきた相手も倒した。自分の任務は終わったのだ。2023年のバッキーには申し訳ないが、セカンドチャンス、第二の人生はスティーブ・ロジャースとしてやり直してみても楽しいかもしれない。

そう思ったスティーブが行動に移す時間はそんなにかからなかった。

〜〜

仕事を終えたペギーは自分の車に乗り込んだ。コンコンとサイドガラスをノックする音が聞こえた。
「ダンスの約束、遅れてごめん。」

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私が考えていた限りのことを書いてみました。
かなり不都合もあり無理矢理でした。
MCU制作側はなにかしらの意図があってロキと四次元キューブをどこかへ飛ばしたのかもしれません。
エンシェント・ワンの言う世界の流れを一本にするならこうかなと思いました。

ペギーと再会したスティーブは、顔がバレてしまうと当時氷漬けにされてる自分を発見されなくなってしまうため、絶対に自分の身分を明かしてはいけないはずです。
Endgameのクレジット前、スティーブとペギーが踊っているのはスティーブとペギーが再会してからしばらく経ってからの場面だと推測しています。
場所もクラブでは身バレするので誰にも干渉されない家で。
素晴らしい作品の素晴らしい締め方でした。

あと、
ティーブはその後、いざこざやなにかしらあってペギーとは別れてしまい、別の人物と結婚したのではないかと考えます。
ウィンターソルジャーでのペギーと再会した際にはあの老人スティーブはもちろんいませんし、サムにシールドを渡す際にスティーブの左薬指に指輪がハマっているのも確認しました。
老人スティーブが何歳ごろなのかはわかりません。再会した時点でスティーブとペギーに年齢差があったのかもわかりません。そのあたりの疑問はみなさんの胸にしまっていただきましょう。

トニーがスナップの際に考えたことは全く想像もつきません。時の流れを正すならスナップで消えたサノスや敵たちは、2014年時点のサノスの船が2023年に飛んできた時刻の直後のあたりで、敵の記憶としてはローディたちがタイムトラベルしてきた時間の記憶がすっぽり抜け落ちてる形がいいかと思います。
サノスはストーンを使った身としてかなぜか記憶の影響が少なく未来を分かっているが、未来を変えようとするのではなく、自分の運命だと理解して忠実に行動するとしたらエモい気がします。

というところで終わりにしたいと思います。
自分なりに擦り合わせて矛盾内容にしたつもりですが、間違いあればご指摘いただけると幸いです。





ではでは。